■■■■■■■■英彦山を望む■■■■■■■■
・
まだ明けぬ暁に
窓を叩く風
海へ続く小道に
鶴の羽が散る
忘れないでほしいと
思うような人
鶴が輪を描くように
別れ告げた人
飛ぶならば速く飛べ
見るならば狭く見よ
小さすぎる翼は
かなぐり捨ててしまえ
■
■
いたのよそこに鶴が
……信じないでしょう
谷へ吹く風に乗り
ゆるく去っていった
くぐれる虹はあるの?
弱気な鳥には
幸ある人はいるの?
愛さない人に
あとから悔やむよりも
今この時始める
雲よりも高く飛び
あの鶴を驚かす
どこまでも飛んでいく
1
- 無料レンタルホームページMODE -